京都府商工連だより
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マナー・ソリューション

研修を通じて社員の方々の能力向上、企業の成長に貢献できるのが喜び。

マナー・ソリューション 代表
ぐち ひとみ 氏
 幅広い業界向けに、社員教育のセミナーや講演を行っているマナー・ソリューション。企業で社員研修を担当してきた樋口ひとみさんが、豊富な経験・知識をもとにオリジナルの講座・教材を作成・提供している。同社の強みや現在注力する新たな挑戦について伺った。

マナー・ソリューション看板

日本で働く外国人向け、和英併記の教材

樋口さんが講師となって研修を実施

マナー・ソリューション
〒619-0232 京都府相楽郡精華町桜ヶ丘3丁目34番15号
TEL 0774-80-0543
https://manner-solution.com

人材育成担当から独立しビジネス研修・教材を提供

 もともと企業で人材育成に携わり、トレーナーとして新入社員研修や管理職研修などを担当していた樋口ひとみさんが独立し、2013年、マナー・ソリューションを立ち上げた。
 現在、さまざまな分野の企業などからの依頼に応じて、ビジネスマナーや接客接遇、クレーム対策、ハラスメント対応など、多様なテーマで、セミナーや講演、コンサルティングを行っている。
 顧客の要望を汲み、ニーズに対応して内容・形式のプログラムを提供できるのが、強みの一つだ。「お客様がどのような課題を抱えておられるのかをお聞きし、それに合わせてオリジナルの教材や講義内容を作成します」と言う。
 加えてもう一つの強みは、心理学の専門知識に基づいて、「人の心」を動かすセミナーを提供できること。日本プロカウンセリング協会の心理カウンセラーを取得する他、「NLP(神経言語プログラミング)」といわれる米国で開発されたビジネス心理学を学んだ樋口さんが、その知識に基づいて、受講者が心から納得し、行動につなげる指導を実践している。
 「研修によって社員の皆様のパフォーマンスが上がり、会社の生産性も向上する。その両方に貢献できることがやりがいです」

日本で働く外国人向けビジネス・接客の講座を開発

 現在力を注いでいるのが、日本で働く外国人を対象にした研修だ。独自に「やさしい英語と日本語で学ぶことのできる講座」とともに、『日本のビジネスマナー』『おもてなし接客マナー』という2種類の教材を開発した。
 「外国人を雇用する企業の方々から『技術は教えられるが、日本のビジネスの常識や慣習、コミュニケーションの取り方などをどう教えていいかわからない』というお声を以前から聴いていました。一方で、日本で働く外国人の方々からは、『教わっても、自分の理解が正しいのか不安だ』というお声を耳にします。その両方のお悩みに応える講座をつくれないかと考えました」と語る。
 作成した2つの教材は、英語と日本語の二か国語表記にしているのが特徴だ。日本のビジネスや職場で求められる考え方やふるまい、マナー、また日本独特の「おもてなし」について、外国人にも理解・納得できるよう、ていねいに解説している。「セミナーを提供したお客様からは、『外国人社員の理解が深まるだけでなく、日本人社員も含め社員同士のコミュニケーションが活発になった』という喜びのお声をいただいています」

商工会の伴走支援で迅速な作成・販促が実現

 新しい講座の開発を支援したのが、精華町商工会だ。
 「日本で働く外国人向けの講座を展開したいという漠然とした思いを商工会に相談したところ、すぐに力を貸してくださいました。補助金の紹介・取得支援の他、講座のPR動画やホームページの作成、さらに広告掲載やチラシ作成について、内容までアドバイスしてくださいました。商工会のスピーディな対応ときめ細かい伴走支援がなければ、これほど早く講座をカタチにすることはできなかったと思っています」
 すでに外国人を雇用する企業2社でセミナーを開催している。今後は、広告などで講座の知名度を高め、幅広い分野の企業にセミナーを提供していきたいと意欲を燃やしている。

心理学の専門知識に裏打ちされた実効力のある指導が支持を集める

 2013年にマナー・ソリューションを設立してから10年余り、これまで数多くの企業の人材育成をサポートしてきた。現在、幅広い業界の企業の依頼を受けているほか、全国の商工会議所、京都府商工会連合会などでもセミナーを担当している。
 樋口さんが提供するセミナー・教材が支持されている大きな理由は、心理学の専門知識に裏づけられた、実効力のある指導にある。
 「あくまで一般的な例ですが、同じ内容を伝えるにしても、言葉の順番を変えるだけで、相手に異なる心証を与えます。人は、同じ内容でも後から聞いたことの方が耳に残りやすいからです。こうした心理学的な知識があれば、より効果的な営業のコミュニケーションが可能になります」と樋口さん。
 セミナーでは、NLP(神経言語プログラミング)」などのビジネス心理学の知識を活かし、受講者が深い納得を得ながら、実践で役立つスキルを身につけられるトレーニングを行っている。

外国人はもちろん、共に働く日本人社員との相互理解のためにも有効な教材を作成

 2024年、新たにスタートさせたのが、「日本で働く外国人のためのやさしい英語と日本語で学ぶ講座」だ。2つの教材『日本のビジネスマナー』『おもてなし接客マナー』には、外国人が日本の企業でスムーズに働くための知識・スキルを身につけていけるよう工夫が凝らされている。
 『日本のビジネスマナー』では、まず日本と外国のビジネス現場の「常識」の違いから、丁寧に解説している。日本と外国のビジネス環境や文化、価値観、習慣の違いから、日本ならではの仕事の進め方、組織に対する考え方などを具体的に説明する。
 「これらを知っていただくことは、日本で働く外国人の方だけでなく、彼らと一緒に仕事をする日本人の同僚の方々にとっても、お互いを理解し合い、円滑にコミュニケーションを取るために重要だと考えています」と言う。
 また『おもてなし接客マナー』では、「おもてなし」の意味、またサービスとホスピタリティの違いなど、日本ならではの接客について、背景からわかりやすく解説する。
 現在は、和英併記だけでなく、セミナーを開く企業に合わせ、ベトナム語やカンボジアの公用語であるクメール語併記の教材も作成。すでに2企業でセミナーを実施している。

社内の円滑な人間関係構築にも役立てる

 社員教育や人材育成は、企業の成長において極めて重要な課題の一つだ。それを第三者である「プロ」に任せることのメリットを「言いにくいことを当事者に代わって伝えられることにある」と語る。
 「会社のルールや社会的な常識について、経営者や上司が社員に注意すると、言い方によっては誤解や反発を招いてしまうこともあります。それをプロがお教えすることで、より効果的に社員の方々の理解と行動を促すことができるのはもちろん、経営者と社員の皆様、あるいは日本人と外国人の社員の方々との円滑な人間関係をつくる上でもお役にも立てると考えています」と言う。
 とりわけ近年、中小企業でも増加している外国人労働者の教育に対するニーズはますます高まっている。
 「どのような業界、どのような人材に関する課題にもお答えしていますので、ご相談いただければと思います」と語った。