ビジネストレンド京都
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サクセスリポート  
株式会社 ミツワ製作所 原田社長
  第10回
「マーケティング」って何だろう・・・?

創業以来、地元のニーズに応え素材に
こだわった和菓子を守り続けてきた、 北川氏。
「おいしい水、自然、すべてが揃ったこの
長岡の地で今後も良い商品を提供していきたい。」
地元を一番に考える思いのすべてを語ってもらいました。

みずは北川は平成3年に創業以来地元との付き合いを大切にしてきた店舗である。
「和菓子というのは地元の方が生活に必要なもの、地元のニーズに応えたものを提供するのが本来の在り方だと考えています。」
と語る北川氏。和菓子に対するこだわりがその口振りから垣間見える。
素人同然から始まった金属との出会い  
同氏は、和菓子作りを始めて30年になる。元々は家業であった和菓子屋を手伝っていたが、その店舗を兄弟に譲り渡し、単身長岡京に移った。
この地に腰を据えた一番の理由は、この土地の自然や利便性がなにより気に入ったから。長岡というところは住民の方の間でもこの土地が気に入っているという人が多いほど、自然豊かで緑と水に恵まれた長閑な土地である。
混乱の時代から始まった事業  
この長岡の地を選んだ理由の一つに、「水が美味しい」というのがある。
和菓子屋の命とも言える「こしあん」を創るには、美味しい水と、腕のいい職人、それに整った環境が必要である。
特にこの乙訓辺りの水は、昔から上水道は地下水を利用しており、それはおいしいと定評があった。今年からは日吉ダムの水に変わったらしいが、ここに移った時、真っ先に井戸を掘り、今も地下水を利用している。
「この恵まれたおいしい水とあんこが偶然上手くマッチしたことが本当にラッキーでした。」
と謙遜して話すが、その実、こだわりは本物であんこもすべて店舗地下で生産している。
会社の方向を見極め転換  
地元の人たちに最も好評なのが生麩饅頭である。これは、京都で有名な麩専門店がすでに売り出している商品だが、地元でも気軽に買えるようにという思いから、笹の葉を用い、究極の瑞々しさを求め生麩饅頭を創ることにした。
開店して3年ほどは、東京日本橋の百貨店にも出張し、実演販売したこともあるという。
しかし、『地元のニーズに応える』をモットーとして、和菓子をこの店舗で、この自然の中で味わってもらうことに意味があると考えた。
「京都ですと、百貨店などに出店している店が多いですが、和菓子というのは自然を感じながら、そこでその地で味わうのが本当ではないかと考えています。」
機転とアイデアで信頼を得る  
今、和菓子の用途は、年輩の方への手みやげや冠婚葬祭などがほとんどで、普段の来客用には、コーヒーとケーキを用意する人がほとんどだという現実がある。 同氏は、今後の和菓子業界の課題は、普段、地元の人達に食べてもらえる地元らしい和菓子を提供することが重要ではないかと考える。 「そのためには自然を味わいながら、センスの良い空間を用意して、その場で出来立ての和菓子を食べてもらうのが一番いいと思っています。」 と話した。
機転とアイデアで信頼を得る  
現在、西友、イズミヤなどにも店舗を出店しているみずは北川。3年前からは楽天でのネット販売にも参加している。
インターネットでは、こだわりの苺大福などフルーツを使った若い人向きの商品なども大好評で予約待ち状況である。今後は和菓子のキーワードとも言える「ヘルシー」をもっと知ってもらい、菜の花、竹の子などの地元産品を用い、地元の支持を得て、より多くの人達に和菓子を食べてもらいたいと抱負を語ってくれた。

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