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サクセスリポート  

■ ナカムラポートリー株式会社
〒619−1303 京都府相楽郡笠置町大字笠置小字芝崎59
TEL 0743ー95−2559 FAX 0743−95−2071

 刺身で食べられるほど新鮮でうまい鳥肉。
百貨店の催事では全国のお客様が買い求める。最近では女性誌にも取り上げられるほど人気のナカムラポートリー。その成功の秘訣とは?
 
ナカムラポートリー株式会社(以下ナカムラポートリー)は鶏肉、卵、合鴨、などを扱う鳥肉専門メーカーである。
 
 中村社長は、元々大阪で養鶏とは関係ない営業マンを8年ほどしていたが、23歳の時、両親の面倒を見るため帰郷。
当時、“貧乏したいなら鳥屋をしろ”といわれるほど儲からない養鶏業をしていた両親だったが、何故か採算が取れていた。
その理由は『直販システム』。『直販』という呼ばれ方自体が無い時代のことである。この直販が予想以上に好評なのに目を付け、本格的に商売にしようと考えた。この時社長は若干24歳。素人同然でのスタートだった
 
 開業して5、6年は、生産、養鶏、販売を一貫して自社で行っていたナカムラポートリーだが、売上が順調に伸びるにつれ、生産と販売の両立は難しくなってきた。
「生産も販売もある一定の規模を超えると、どちらもおろそかになってしまう恐れがありました。」
そこで中村社長は、自社では、加工・販売を担当し、生産は養鶏農家に委託する独立採算制への変更を決意する。
 
 ナカムラポートリーの人気の秘密は、何より『安心』と『味』がきっちり守られていることにある。
鳥肉メーカーの約80%は機械で解体を行っているが、一般的にこの作業中が一番鳥肉に菌がつきやすいといわれている。ナカムラポートリーでは昔から伝えられている丁寧な『外はぎ方法(さばき技法)』を採用しており、薬品類も一切使用していない。味は人気がもの語る通りの旨さである。
 
 中村社長は生産に厳しいだけでなく、食べ方、賞味期限などにも厳しく
「私のところでいう賞味期限というのは、生、又は半生で食べられる状態をいいます。」
それだけ鮮度にこだわりをもっているといえる。催事販売を一手に引き受けている奥様は、
「常にその人その人に合った商品を提供し、また調理の仕方のアドバイスまで行うのはうちだけです。」
と対面販売の大切さも語ってくれた。
 
 「技術としては完成した。あとはいかに販売量を増やせる生産をしていくかが目標。」
最近は少子高齢化が進んでいるため、小分けした商品展開を行ったり、できるだけ包丁を使わなくてもよい加工を行ったりと数々の工夫がなされている。
今後会社として存続していくためには、販売を重視した生産をしていくことが重要である。
 
 現在、全国で名前が知られるようになってきたナカムラポートリーだが、百貨店の催事に参加できるようになったのは、連合会が行った村おこしがきっかけで、
「百貨店に出展できるようになったのは、連合会の方が道をつくってくれたおかげです。」
と今も感謝の気持ちでいっぱいだ。
最後に経営者の方々へのメッセージとして、
「コツコツと正直にやるしかありません。それがやがて信用につながりますから。」
と語ってくれた。

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