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サクセスリポート  

■有限会社 ネットワーク平屋
〒601−0722 京都府南丹市美山町安掛下23番2
TEL/FAX (0771)75−0190

 地元美山町の新鮮野菜を中心に扱う有限会社ネットワーク平屋が運営する「ふらっと美山」は設立初年度から予想を上回る売上げを達成。メディアからも注目される大きな成功を収めた。その理由を「ふらっと美山」を運営する有限会社ネットワーク平屋の代表加地さんに伺った。
 
 京都府の中央に位置する美山町は、かやぶき屋根が多く残り、一昔前にタイムスリップしたような懐かしい風景が広がる。近年、観光客が増えつつあるその地に『ふらっと美山』はある。
 
 雪が積もる寒い外から一転、温かな空気に包まれた店内では店員のかたが丁寧に接客をしている。有限会社ネットワーク平屋は閉鎖する農協跡地の有効利用を目的として住民87名の共同出資により設立された。代表には地元振興会での野菜の直売経験があり、また商売経験も豊富な加地さんが選ばれた。
 
 ふらっと美山では、地元美山で生産された野菜を中心に加工食品等を扱っている。扱う商品は全て地元地域のものに限定しており、
「美山はきれいな水と空気、また昼夜の温度差からおいしい野菜ができます。今、お客様の8割が観光などで他地域から訪れる方ですが、一度購入されると、わざわざ野菜を求めて再び来店されるリピーターのお客様もいらっしゃいます。野菜の質の良さが次の来店に繋がり、波及して全体の売上げUPとなりました。」
と、代表の加地さんの顔にはこの結果を見越していた納得の表情があった。
 

 ふらっと美山では、地元美山で生産された野菜を中心に加工食品等を扱っている。扱う商品は全て地元地域のものに限定しており、
「美山はきれいな水と空気、また昼夜の温度差からおいしい野菜ができます。今、お客様の8割が観光などで他地域から訪れる方ですが、一度購入されると、わざわざ野菜を求めて再び来店されるリピーターのお客様もいらっしゃいます。野菜の質の良さが次の来店に繋がり、波及して全体の売上げUPとなりました。」
と、代表の加地さんの顔にはこの結果を見越していた納得の表情があった。黒字へと繋がった8割の委託販売。

 販売にはもう一つ大きな特徴があり、扱う商品の約8割を生産者からの委託販売にしている。この形態により在庫を抱えるリスクを大幅に減らすことができ、黒字に大きく繋がった。
「生産者の方の中心は、無人販売所で野菜を売られていた方や家庭菜園の延長から朝市などで売られていた方なので、商品が店頭に並び売れることに喜びを感じて頂いています。時には売れ残り引き取っていただくこともありますが、生産者と消費者の接点があることが良い野菜作りへと繋がっていると思います。」
 と代表の加地さんは、お店のリスクを減らすと共に生産者のモチベーションを上げることにも成功した。

 
 代表の加地さんは生産者に対して常に消費者の目線を知るようにと、積極的に研修を行っている。「商品が売れる事は生産者の喜びになりますが、一方で品物が粗悪になるという傾向があります。実際に他社の売り場を目で見てもらうことが、消費者の目線を知ることになり、商品の質を守ることになります。」
 
 今年の八月に『道の駅』として新たなスタートをきったふらっと美山。現在看板の設置が進み、今後更に客足の伸びが期待できる。しかし代表の加地さんは
「一人勝ちではなく、町全体を盛り上げていきたい。市町村の合併が進む中、美山町の存続を担えるような店になれればと思います。その為には、常に市場を知る勉強をすることが必要と考えています。」
と話す。
 美山町への思いと、常に消費者のニーズを知る冷静な考えが大きな成功を呼んだ。特産品を扱う企業に是非お手本としてほしい会社である。

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