いくつかの課題に直面した増永氏は、まず冷気の噴出しを増やし死角をつくらない風の流れを考えた。 「お客さんが食べる時まで長持ちすることを心掛けました。」 そして、『誰が食べても美味しいと自信を持って売りたい。』と糖度計や酸度計を用いて膨大なデータの収集を始め、糖度と酸度のバランスが生む旨みを発見した。今では生産者から贈られてくる果物のサンプルからそのバランスを計測し、一番収穫に適した時期を指導している。それは産地まで出向き生産者と一緒に良い果物づくりを考え、生産者以上に美味しい果物づくりを研究してきた増永氏だからできることだ。結果、絶対的な美味しさが評判を呼び、売り上げは順調に伸びていった。