新たに手掛けた小型精密モーターは、ハードディスクなど、様々な用途に使われ、工場はフル稼働した。そんな忙しさの中、寺島氏は他にも色々な製品を手掛け始める。その行動の真意を問うと、
「製品は10年経つと、コストの安い海外に製造拠点が移ってしまうんです。今、忙しいからと一つの仕事だけに頼ることはできない。常に多くの仕事を手掛けてました」
そう話す通り、大きな転機となった小型精密モーターの製造拠点も現在は、海外に移っている。そして今、液晶バックライトという新たな時代の波を逃すことなくしっかりと掴んでいる。