メーカーから衛生面で信頼を得てきた同社は、更に次の依頼に繋げるべく努力していることがある。それは、新たな缶容器の開発だ。
「メーカーから依頼を受けて作ることは誰でもできます。先にこちらから仕掛けることが大切です。依頼があってからでは、開発、採用までに長い時間を要しますが、開発した製品を提案すれば、採用までかかる時間も短い。」
近年では、缶の横、底につなぎ目がなく、かつサイズもこれまでよりも深い缶の開発に成功した。
「ひと目見て『あっ!』と言わせる物をつくりたい。消費者もメーカーの方も皆さん、口も耳も目も肥えている。色々でつくしている世の中だから、サプライズが必要です。コストは話が進む中で調整すればいい。」
つなぎ目が無い缶容器は、デザイン面もスマートになり、また水をいれてもこぼれないという容器としての質も追求し好評を得ている。
「『あそこにまかせたら大丈夫だ。』そう『信頼』してもらうことが重要なんです。」