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「買ってくれたお客さんの顔は忘れても、買ってくれた自転車を見れば必ず思い出します。」
と顔いっぱいの笑顔で話してくれた上田さん。
サイクル&アートフラワーbulldogは、店名どうりサイクルショップとアートフラワーショップが一緒になった店構えをしている。外観は、自転車屋さんと喫茶店が一緒なのかと間違える人もいるほどだが、店内に一歩はいると、白で塗られた壁面に花と、マウンテンバイクが所せましと飾られ、レイアウトや小物などにもご夫婦二人のこだわりが見られる。
御主人が営む自転車屋さんは、約9年前、元々の親の家業である一般的な自転車屋から独立してこの店を開店した。その時点でバイクの販売や修理などは一切取り止め、自転車一本に絞ったという。奥さんの営むアートフラワーの方は、元々自転車のサービス品として始めたそうだが、今ではお祝などで使われる機会も増えたそうである。
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大通りに面しているこのお店は、そのすぐ近くに大型のサイクルショップが建っている。一見するとそちらにお客を取られるのでは・・・と心配するが、上田さんは、「大型店鋪と、私の店では客層がまるで違う。あちらは、価格で勝負している部分があるが、こちらは、対面販売でないとできない細やかなメンテナンス、気づかいを重視しています。」
と違いをはっきり言い切る。
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このスーパーには、一般的な食料品の他、そのほとんどが社長自らが厳選した、いわゆる『こだわりの商品』が置かれている。例えば、にがり、すぐき、などテレビなどで話題にならなければなかなか店頭に並ぶことはない商品も、この店では当たり前のように買うことができる。その結果、他店のように話題になってから慌てて入荷し、品切れ状態になる、ということは少ない。このような状態を回避できる理由は、いととめの商品選びの基準にある。売れる、売れないが基準ではなく、健康に良い、おいしいなど、社長が納得したものがそのすべての基準となっている。だからこそ、広告一つをとっても、商品を理解してもらうことを一番に考えた作りになっており、いととめのスタイルが良く伺える。
社長が求めるスタイルは、『千円の商品に対して、千円以上の価値があるものにすること。』客が求めてから置くのでは遅い。それ以前に良いと思う商品は積極的に置いていく、それがいととめである。
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「店鋪は今後も拡大はしません。」
拡大するよりも今ある店鋪を充実させていきたいと語るお二人。
いととめが今後も成功を維持していくためには、これまで通り商品厳選主義を貫き、いかにその商品の良さを客に伝えるかにあるのではないだろうか。
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