オープン以来、人気を博している理由の一つが、独創的でサプライズ満載な料理の数々だ。同店の「米ばくだん」というメニュー名のライスコロッケは、花火がさしてある状態で運ばれてくる。一緒に出される3D眼鏡でのぞくと、花火が星やハート型に見えるしかけ付きだ。また、飲酒運転取締りが強化される中、送迎サービスも充実させた。一日の営業で100kmも車を走らせることもあるというが、評判は大変良く、結果、他地域からの顧客を更に増やすことにつながった。
同店が提供するこれらサービスを達成していくには、同氏は従業員の主体性を育てることが大切だという。「宿題を出すんですよ。料理の内容やメニュー名など色々。ただ、言われた通りに働いてもらうのではなく、自分の考えを持ち、積極的に仕事に対して向き合ってほしいですね。人生の中で多くの時間を費やすことになる“仕事”を充実し、そして、この店での経験を自分の財産にしてほしい」。
最後に、店を経営していく上でのモットーについてお伺いすると、「常にお客様に試されているということを忘れずに、接客に努めていくべきだと思っています。人と人との関わりを大切に、お客様の“ありがとう”とお客様への“ありがとう”のために心のこもったサービスをこれからも続けていきたいです」。来店客が何を求めているのか、常にアンテナをはり、顧客の要望に対し真摯に対応してきたこと、そしてなにより店主の人柄が、今後さらなる店の発展に繋がっていくのであろう。
自分の下の名前“弥”、次男坊であることから“次”、喜びの多い店にしたい思いから“喜多”という由来からきたという「弥次喜多」。今夜も、店内は来店客の楽しい笑い声に満ち溢れている。