農業に加え、最近赤穂さんの妻・海佳さんが主体となって新たなことに取り組んでいる。野菜を使った洋菓子や野菜パウダーなどの加工品の製造だ。
「野菜は日持ちしない上に、収穫高にも波があります。豊富に採れた野菜などを加工品にすることで、ロスを減らせたらと考えたのです」と海佳さん。
スナップエンドウや春菊、カボチャ、ニンジン、紫イモなど四季折々で採れる野菜を練り込んだプリンや蒸しパン、マドレーヌ、クッキー、シフォンケーキなどを手製し、月1回、オーガニックマーケットなどで販売。お客様の評判も上々だという。
また野菜を乾燥させ、粉末状にした野菜パウダーもさまざまな種類を開発中だ。たとえばオクラパウダーは水分を含むと、とろみが復活し、カレーやお好み焼きのつなぎに適している。野菜スイーツを作る際にも、乾燥した野菜パウダーの方が扱いやすく、味や風味も損なわれないという。とりわけ自然栽培の野菜で作るパウダーは、安全性の面からも自信を持って勧められるため、乳幼児の離乳食用などに重宝されている。
「まずは本業を安定させてから、いずれ加工品の製造・販売にも事業を広げられたら」と、展望を描く赤穂さんご夫妻。
二人手を携えて取り組むRed Rice自然農園のこれからの飛躍に期待したい。