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サクセスリポート  
有限会社エスケイワイ 山下眞二氏
 
第1回 多様化が進行するフランチャイズ業界

「商品に誇りをもっています。低価格でも、最高の商品を最高の店内で食べてもらいたい、これが接客の基本ですから。」
平成14年3月有限会社エスケイワイは設立された。独立を果たした今、山下氏の仕事にかける思いは以前とはあきらかに変わっていた。
常に独立を念頭に邁進  
不景気が続く中、最近の外食産業のフランチャイズは高い成長率を維持している(景気を読む:参照)。そうしたFC独立を希望する人達が増える中、山下氏は入社後18年で念願を果たした。
きっかけは、メーカーのサラリーマン時代に株式会社日本マクドナルド社長藤田氏の本を読んだことに始まる。
「感銘しました。ぜひともこの会社に入りたいと。」そのときにはすでに『独立すること』が頭にあったという。入社してからは2年で店長になり近畿圏を中心に店鋪運営を学んだ。
地域密着に充填を置いた独自の調査  
独立を決めてから自分のビジョンにあった店鋪地を独力で調査していった。 その一つは人口動向の徹底調査である。近畿圏で勤務していた経験から近畿圏内の人口動向を確定することで顧客が集まる可能性の高い地域を明確にした。「近畿の中で三田市、京田辺市というのは人口の増加率がとても高く、京田辺市の中でも特に高いのが山手地方でした。また、交通調査結果ではこの近辺には来年6月に高速道路が開通することもあって、交通量も増えます。マクドナルドに来るお客様には月一回程度利用するミディアムユーザーと、週一回は利用するヘビーユーザーがおられます。それだけ地域密着型だということです。ですから、人口の増加率が高い山手に店鋪をかまえれば必ず成功すると考えました。」 と山下社長は話す。 18年目を迎えた年、その読みは本部に評価され、FC独立契約は志願から2年足らずで急速に進み、現在の松井山手の店鋪を手に入れた。 FCを希望しても、思った通りの店鋪を手に入れられない人たちは多い。そうした中で、山下氏が成功したのは、何に重点をおくかをはっきりさせ、独自の信念を通したからだ。このことからわかるように、独立をはたすには、当初から目的をはっきりさせた『一点突破型』の取り組みが重要である。
独立が私の考えを変えた  
実際に営業を始めたのは今年の5月から。独立前と比べると本当に元気になったと語る。「以前は管理職そのものでしたが、今では実際に現場でお客様と接しています。これまで、自分の持ってきたビジョンをやっと実行できるようになったんです。まだ、これから先どうなるかはわかりませんが、とにかく今は窓を一枚拭くにしても自分の店だという愛着が湧いてきて楽しいですね。」その表情には、最後に信じられるのは自分の足で稼いだ情報だという自信が感じられる。
今後は複数店舗のマルチオーナーに  
将来の事に関して山下社長はこう語ってくれた。「このあたり一帯、京田辺市、八幡市、枚方市で複数の店鋪を持ちたいと考えています。 マクドナルドFCで独立した場合、10年で一期の契約になります。二期目も継続していくには、それなりの成果が求められる。それにはもっと地域密着型の店鋪でマルチオーナーになっていく必要があります。」
インタビューを終えて  
山下社長の口調は本当に歯切れが良く軽快だ。「今の仕事が楽しくて仕方がない、お客様の笑顔がほんとにうれしい、お客様のありがとうの言葉が元気の元になっています。」と語ってくれた。

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Profile

やましたしんじ
1956年(昭和31年)生まれ、46歳。甲南大学を卒業後メーカーに就職。 その後株式会社日本マクドナルドに入社。入社後二年で店長になる。その後スーパーバイザーを経験後、念願の独立を果たす。現在は松井山手店のオーナー社長である。

 

 

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